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AI導入・内製化

AI人材はどう育成する?——研修が業務で使えない理由と「業務知識 × AI知識」の両輪

公開日: 2026.08.12 執筆: 株式会社DeploAI

AIの使い方講座、解説動画、資格——AIを学ぶ手段は、いまや世の中に溢れています。にもかかわらず、多くの企業で「研修は受けたのに、実際の業務でAIを使えていない」という声が絶えません。なぜでしょうか。結論から言うと、AI人材の育成でつまずく最大の理由は、「AI知識」という片方の輪だけを育てているからです。本当に必要なのは、業務のどこに何の作業があり何が重要かを理解している人が、正しいAI知識を得ること——「業務知識 × AI知識」の両輪がそろって初めて、業務のAI化は進みます

この記事では、なぜ研修だけでは業務でAIが使えないのか、AI人材育成の核心である「両輪」とは何か、誰をどう育てるのが近道か、そしてFDEによる伴走育成までを、FDE サービスを提供する株式会社 DeploAI が解説します(内製化の全体像はAI内製化の現実的なロードマップ、研修そのものの設計は生成AI研修は何をやるべきかも参照)。

なぜAI研修を受けても、業務でAIを使えないのか?

研修やYouTubeは「AI知識」を与えてくれますが、それだけでは業務に落ちないからです

いまやプロンプトの書き方も、生成AIの仕組みも、無料の動画や講座でいくらでも学べます。しかし、それを学んだ人が自分の職場に戻ったとき、「で、うちの業務のどこにどう使えばいいのか」で手が止まってしまう。ここが最大の落とし穴です。

一般的なAI研修は、汎用的な例(メールを書く、要約する)で終わりがちで、目の前の業務にどう当てはめるかは受講者任せになります。ところが、業務にAIを組み込むには「この部門のこの作業は、どんな手順で、どこが時間がかかり、何を間違えてはいけないのか」という具体的な業務理解が要る。AI知識だけを足しても、この業務理解と噛み合わなければ、学びは宙に浮いたままです。

AI人材育成の核心=「業務知識 × AI知識」の両輪

業務のAI化が進むのは、業務を深く理解している人が、正しいAI知識を掴んだときです。どちらか一方では回りません。

中身欠けると起きること
業務知識自部門にどんな作業があり、どこが重要か・どこが大変か・何を間違えてはいけないかAIの一般論は分かっても「自社のどこに効くか」が分からず、実務に落ちない
AI知識AIに何ができて何が苦手か、どう指示すれば良い出力になるか(プロンプト・RAG等)業務課題は見えても「AIでどう解けるか」の引き出しがなく、手が出せない

この2つが同じ人(または同じチーム)の中でつながると、初めて「この作業のこの部分は、AIにこう任せられる」という具体的な設計ができます。逆に、業務を知らないAIエンジニアと、AIを知らない業務担当者が別々にいるだけでは、間の翻訳が起きず、AI化は進みません。だからこそ育成の目標は、両輪を1人(またはチーム)の中で回せる状態に置くべきです。

だから「業務を知る人」をAI人材に育てるのが近道

育成の近道は、業務を深く知る既存社員に、正しいAI知識を掴んでもらうことです

理由はシンプルで、2つの知識は身につけやすさが違うからです。業務知識は、現場で長く経験を積んで初めて得られるもので、後から採用や短期研修で埋めるのは困難です。一方、AI知識は、正しく学べば身につけられます。つまり、AIエンジニアに業務を一から覚えてもらうより、業務を知っている人がAIを掴むほうが、はるかに速い

各部門で業務に精通したキーパーソンを見つけ、その人をAI活用の担い手として育てる。これが、AI化を全社に広げる最短ルートです(この「業務を知る人を育てる」考え方はAI人材の確保・体制とも地続きです)。

成果につながる育て方——「研修で終わらせない」

両輪をつなぐには、座学で知識を渡すだけでなく、実際の業務で手を動かしながら育てる必要があります。ポイントは次の3つです。

  • ① 自部門の実業務にひもづける:汎用例でなく、「自分の担当業務のこの作業」を題材にAIを試す。学びが最初から業務に接地する
  • ② 手を動かしながら学ぶ(OJT型):研修→現場、ではなく、現場でAIを使いながら学ぶ。うまくいったプロンプトや手順はその場で型(テンプレート)化する
  • ③ 型と成功事例を横展開する:一人の成功を部門・全社の型として共有し、「使える人」を増やす。ここで活用文化が育つ

大事なのは、育成のゴールを「AIを知っている」ではなく「自分の業務をAIで変えられる」に置くことです。前者は研修で届きますが、後者は実務の中でしか育ちません。

具体例:当社DeploAIで各部門のAI化が速い理由

「業務知識 × AI知識」の両輪は、当社 DeploAI 自身が実践しているアプローチです

当社では、各部門に業務を深く理解したメンバーがいて、その一人ひとりがAIの知識も正しく身につけています。だからこそ、「この部門のこの作業は、AIにこう任せられる」という設計を、外部の翻訳を挟まずに自分たちで回せる。結果として、各部門のAI化が急速に進んでいます

ここから分かるのは、AI化のスピードを決めるのは、最新のツールでも大規模な研修予算でもなく、「業務を分かっている人が、AIも分かっている」状態を作れるかどうかだということです。裏を返せば、この両輪を社内に育てられれば、AI活用は一部の専門家に依存せず、現場から自走で広がっていきます。

FDEは「両輪を現場に移植する」育成をどう支援するか

FDE(Forward Deployed Engineer)は、業務知識とAI知識の両輪を現場で一緒に回して成果を出しながら、その回し方を社内に残す——“研修で終わらせない”育成を担います

一般的な外注やAI研修は、「作って納品して終わり」「知識を教えて終わり」になりがちで、業務に落ちる力が社内に残りません。FDE は顧客の業務現場に入り込み、実際の業務を題材にAIを組み込みながら、社内担当者が横で実践して学べるように進めます(FDE の役割はFDEとはを参照)。その過程で、

  • 効いた型をテンプレート・評価の仕組み・知識基盤として社内に残す
  • 業務を知る社内メンバーがAIを掴めるよう伴走し、両輪を回せる人材に育てる
  • 最終的に、お客様だけでAI化を広げ続けられる状態(内製化)を目指す

つまり FDE は、AI知識を一方的に教える研修とは違い、「業務を分かっている人が、AIも分かって、自分の業務を変えられる」状態を現場で作る。これが、内製化を目的に置く FDE ならではの育成の形です。

まとめ

  • AI研修が業務で使えないのは、「AI知識」という片輪だけを育てているから。溢れる講座・動画はAI知識を与えるが、業務に落とすには業務知識との結合が要る。
  • 育成の核心は 「業務知識 × AI知識」の両輪を、同じ人(チーム)の中でつなぐこと。
  • 近道は、業務を深く知る既存社員に正しいAI知識を掴んでもらうこと。業務知識は後から得にくく、AI知識は学べるから。
  • 育て方は「研修で終わらせない」——自部門の実業務にひもづけ、手を動かし、型を横展開する。FDE はこの両輪を現場で回して社内に残す育成を支援する。

「研修は受けたのに、業務でAIが使えない」を越えたい方は、生成AI研修は何をやるべきかAI内製化の現実的なロードマップもあわせてご覧ください。ご相談はお問い合わせから、サービス内容はサービス紹介で確認いただけます。

関連記事:FDEとは生成AI研修は何をやるべきかプロンプトエンジニアリングと「型化」AI内製化の現実的なロードマップ

よくある質問

AI人材はどう育成すればよいですか?
AI知識の研修を足すだけでは不十分です。鍵は「業務を深く理解している人が、正しいAI知識を身につける」こと。自部門にどんな作業があり何が重要かを分かっている人が、AIで何を任せられるかを判断できるようになって初めて、業務のAI化が進みます。座学で終わらせず、実際の業務にひもづけて手を動かしながら育てるのが成功の条件です。
なぜAI研修やYouTubeで学んでも業務でAIを使えないのですか?
研修や動画は「AI知識」という片方の輪は与えてくれますが、「自社・自部門の業務のどこに何の作業があり、何が重要か」という業務知識と結びつかないと、業務に落ちないからです。一般的な使い方講座は汎用的な例で終わりがちで、目の前の業務にどう当てはめるかは受講者任せになります。業務知識とAI知識の“両輪”がそろって初めて、学びが成果に変わります。
誰をAI人材に育てるのが近道ですか?
業務を深く理解している既存社員です。業務知識は現場での経験の蓄積で、後から採用や短期研修で得るのは難しい一方、AI知識は学べば身につきます。だからこそ、AIエンジニアに業務を覚えてもらうより、業務を知る人がAIを正しく掴むほうが速い。各部門で業務に精通したキーパーソンをAI活用の担い手に育てるのが現実的です。
DeploAIのFDEはAI人材の育成をどう支援しますか?
株式会社DeploAIのFDE(Forward Deployed Engineer)は、現場に入り込み、業務知識とAI知識の“両輪”を一緒に回して成果を出しながら、その型(テンプレート・評価の仕組み・知識基盤)を社内に残します。汎用研修で終わらせず、目の前の業務にひもづけて社内担当者が実践しながら学べるように進めるため、「研修は受けたのに使えない」を越えて、業務に落ちるAI人材を育てられます。

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DeploAI の FDE は、フロント部門の AI 化を「実装」から「成果が出るまで」伴走します。課題の整理だけでも、お気軽にどうぞ。